2022/05/01 トライアングル・ソングス
杉 真理


杉 真理
ギルバート・オサリバンのライブに行ってきた。
いかに僕がオサリバンが好きで影響受けまくってるかを痛感したライブだった。
今までの来日公演はバンドを引き連れてきていたが、今回はオサリバンのピアノとギター一本というシンプルなものだった。
音が薄くて物足りないかも、、、と思ってたら大間違い。
かえって曲の良さと歌声にストレートに胸を撃たれた。
全部良かったが、世界情勢を鑑みて演ってくれるかなと思っていた「平和な河」も格別だったし、大好きな「Friend Of Mine」「そよ風のキッス」や耳タコのはずの「Alone Again」も滲みた。
最後の「Get Down」は客席総立ち、久々味わう光景だった。
自他共に認めるオサリバンの影響が強い僕の曲は「ロマンシング・ストーリ」「君は知らない」「イマジネーション」それに「Your Kiss」もかな。
特に「イマジネーション」は今日演奏された「Can't Get Enough of You 」のイメージでと依頼されて作った曲だ。(もうネタバレなんか気にしない)
今回もある方の計らいで楽屋にお邪魔させて頂いてオサリバン本人にお会い出来た。
「貴方の影響が沢山詰まったCDです、ありがとうございます」と言って僕のアルバム『Music Life』を手渡した。それだけで聴いてくれなくても満足。
本当にフレンドリーな人で「先月ここの会場でライブしたんです、そして来週は貴方が前回演ったビルボード・東京でやります」って言ったら「Really?!」みたいに微笑んでくれた。
そう、先月ここ新宿文化センターでのDear Beatlesで一緒だったリッキーさんと休憩時間のトイレで遭遇。楽屋訪問でも一緒でオサリバンと3ショットも撮れた。
二人だけなのに素晴らしい音楽を届けてくれたオサリバン、村田和人君と二人でツアーを回っていた時の事を思い出した。
内容が良ければ少人数でのツアーも又やってみようかな、、、なんて思った。
杉真理
杉 真理
杉真理
1月29日吉祥寺のサムタイムで行われたジャズピアニスト国府弘子さんのライブ、僕はゲストで参加させてもらった。
46年前からお客として何度も行き、ウイスキーとレーズンバターを頼んでJazzを聴いてたお店サムタイム、そこで歌う事になるとは。
しかもNHK FM「ディスカバー・ビートルズ」にコメントをくださり『いつかご一緒出来る日が来るように』とおっしゃってくれてた国府弘子さんと初対面で初共演。
ホームのようなアウェイの様なシチュエイション。本番前の音合わせから国府さんの繰り出すピアノのゴキゲンな事!
全く初対面の感じはしなかった。
若い二人のJazzミュージシャン、俊也君&省吾君のプレイもキレッキレで45年前に書いた僕の曲さえピカピカに蘇らせてくれた。
本番は更にテンションが上がり「ウイスキーが、お好きでしょ」は言うに及ばず「バイ・バイ・ウサギ君」「君は天使じゃない」など国府弘子さんのセンスの素晴らしさで、とても気持ちよく歌えた。
いつもと違い演奏者を囲む形でお客さんがぐるっと居る、中二階や半地下の席からも観られてる。ちょっと「ヘイ・ジュード」のMVみたいだ。満席の会場でジャズライブ特有の、良い演奏やフレーズに反応して送られる拍手にもサムタイムでやってる感が高まった。
もし今夜客席に、背伸びしてJazzバーに足を運んでた45年前の僕が居たら…きっと彼はこんな幸せな未来の光景に腰を抜かすだろう。
そんなハッピーな余韻に浸ってウイスキーを飲みすぎたせいか翌日は二日酔い気味だった。
国府弘子さん、見にきてくれたお客さん、企画してくれたNさん、関係者の皆さん、サムタイムの皆さん、本当にありがとうございました。
又続きやりたいなぁ。
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初夢Special Session!!/ 吉祥寺サムタイム
出演:国府弘子(Pf)若井俊也(B)濱田省吾(Dr)
ゲスト:杉 真理(☆=参加曲)
M1. Starland
M2. ハマショーBlues
M3. Girl Talk
M4. Vitamina
M5. ウイスキーが、お好きでしょ ☆
M6. MUSIC(杉弾き語り)☆
M7. ビートルズ・コーナー(Lady Madonna, Honey Pie)☆
M8. バイ・バイ・ウサギ君 ☆
M9. Three Views of a Secret
アンコール
M1. Blue Bossa
M2. 君は天使じゃない ☆
Best Song Selectionライブに来て下さった皆さん、ありがとう。
(来られなかった方も、次は会いましょうね)皆さんのリクエストで決めたベスト10、改めて過去の自分の作品と向き合い、作った時の色々な風景が蘇りました。
そして、曲に対しての皆さんの愛にも圧倒されました。
初公開の新曲から始まり、SAYAKAちゃんに書いた曲まで、今までのソロライブで一番濃い内容でした。
又早く次をやりたくなりました。
杉 真理
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杉真理 LIVE 2022-BEST SONG SELECTION
2022年1月15日(土) 渋谷PLEASURE PLEASURE
《一部》
M-01. 故郷を遠くはなれて~Far Away From my Home
M-02. Your Kiss
M-03. Rambling bird
M-04. 七番街の雨の朝
M-05. 歌はどこへ行った
〈リクエストBEST10:10位~8位〉
M-06 10位:Happy Ending
M-07 9位:夢みる渚
M-08 8位:Do You Feel Me
〈リクエストBEST10:7位~6位〉
M-09 7位:ガラスの恋人
M-10 6位:Hold On
《二部》
M-11 アナログマンの告白
M-12 恋はボリショイ
M-13 2021 Rhapsody
M-14 Human Distance
M-15 MUSIC
〈リクエストBEST10:5位~4位〉
M-13 5位:Nobody
M-14 4位:いとしのテラ
〈リクエストBEST10:3位~1位〉
M-15 3位:Starship
M-16 2位:スクールベルを鳴らせ!
M-17 1位:Catch Your Way
《アンコール》
EN-01 Wave
EN-02 バカンスはいつも雨
《アンコール2》
EN-03 アイスの実
EN-04 コロンブス
神田沙也加ちゃんの訃報に、ずっと直面出来ずにいます。
思えば沙也加ちゃんが芸能界デビューしたグリコのCMソングから数曲、ご一緒に仕事をさせてもらいました。
中でも第一弾の通称『アイスの実』は沙也加ちゃん作詞で(僕も少し手伝ったけど)みんな気に入っていました。
実はフルバージョンをレコーディングもしたけど、諸事情で(何だったか忘れたが…)お蔵入りしてしまいました。
今もその仮歌入りMIXは良く聴いています。
最近あの曲をカバーしたいと言う方達がいらして、「じゃあ作詞した沙也加ちゃんに許可をもらえば良いんじゃない?」と話していたところでした。
つい数年前ラジオでかかった曲に「この素晴らしい歌声、誰?」と聞いていたら「神田沙也加さんです」とあり、なんて成長したんだ!と驚きました。
『アイスの実』はまだ彼女が15歳、とても初々しいけどとんでもない才能を秘めてました。
あの曲『アイスの実』は僕の師匠とも言うべき大瀧詠一さんのナイアガラ・サウンドを目指した曲でした。
沙也加ちゃんのお母様が大瀧作品で素晴らしい歌を歌っていたのが頭にあったからでした。
つまり僕のコンセプトは「大瀧詠一Meets 神田沙也加」だった訳です。
そんな事を大瀧さんの命日に思い、大瀧さんと沙也加ちゃんが一緒にいる姿を想像し、お二人を偲びます。
加えてあのフルバージョンでドラムを叩いてる青山純もそちらにおります。
当時スタジオで、僕が福岡出身なのを知って「我が家では九州弁が公用語です」って話してくれた笑顔が忘れられません。
『アイスの実』、大切な作品を一緒に作ってくれてありがとう!
SAYAKAちゃん、♪あなたに会いたいな。
2021年12月30日 杉 真理