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2022年6月12日 (日)

2022/05/07 小坂忠さん

5月7日小坂忠さんの追悼告別式に参加させてもらった。
忠さんは牧師様でもあるので、キリスト教式での素晴らしい(という言葉しか思い付かない)告別式だった。
 
教会関係の皆さんやピーター・バラカンさんの心に響くかつユニークなスピーチ、お嬢様と忠さんのヴァーチャル・デュエット、林立夫さんのスピーチには思わずもらい泣きし、奥様との出会った頃のツーショット(ヒッピーのカップル)のカッコ良さに驚いた。
 
終盤に忠さんが自分の葬儀のために作った曲「He comes with glory」をミュージシャン達が舞台に上がり歌った。
林立夫さん、小原礼さん、Dr.kyOn、佐橋佳幸君、浜口茂外也さん、細井豊さん他レジェンド・ミュージシャンたちの演奏で、高野寛君、さかいゆう君、エゴラッピンの良恵さん、尾崎亜美さんがリードメロを歌い、田島貴男君、鈴木慶一さん等沢山のミュージシャンがステージ上に居た。
客席にも、細野晴臣さん、鈴木茂さん、吉田美奈子さん始め沢山の忠さんを愛する人達であふれていた。
この曲の歌詞がたまらない、「これは俺の晴れ舞台、湿っぽくしないでくれ、住みなれたこの街から、故郷に帰るだけ」、忠さんカッコ良すぎます!
 
小坂忠さんを知ったのは高校3年の時、当時洋楽中心に聞いていた僕がデビュー・アルバム『ありがとう』を買って何度も聴いた。
  
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大学時代は『HORO』がリリースされ、クラブの後輩達もコピーしてた。
 
初めてお会いしたのは2009年2月、僕がやっていた有線のラジオ番組で4時間かけてそのアーチストを紹介する番組。そこで聴いた忠さんの曲は歌詞に自然に「イエス(キリスト)」が出て来る。僕はキリスト教系の高校に行ってたが、日本語でのロック・スピリットの賛美歌は初めてで驚いた。(考えてみればゴスペルを始め洋楽では普通なのだが)
 
最近では2015年の松本隆さん『風街レジェンド』、僕と伊藤銀次さんの楽屋に訪ねて来られ、いきなり手品を披露してくれた。忠さんの手品は親しい人は必ず通過する洗礼のようなものだそうだ。
その後も僕のラジオ番組アフパラに遊びに来てくれた、アルバム『Covers』だから2016年のことだった。
そして最後は2021年の松本隆さん『風街オデッセイ』の武道館。
南佳孝さんの楽屋を訪ねると開口一番佳孝さんが「杉、忠さんの楽屋へ行こう!」と、そこで忠さんと3ショットを撮らせてもらった。
忠さんがハードな手術を終えたばかりで武道館に駆けつけ、それでもガッツのこもったリハーサルを僕は見ていた。
今思えば、この日の『風街オデッセイ』の第二夜の出演者は松本隆さんを始めほぼ全員が小坂忠さんをリスペクトする人の集まりだった気がする。
 
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ほんの少しだけだったけど、小坂忠さんの人生に触れられた事を誇りに思う。 
杉真理
                                         

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