日記・コラム・つぶやき

2022年12月10日 (土)

2022/12/10  空の写真家 HABU

12月5日、空の写真家として知られるHABU(羽部恒雄)君が天に旅立った。
 
思い起こせば、羽部君とは48年の付き合いになる。
彼は大学の音楽サークル「リアル・マッコイズ」の2年後輩だ。
竹内まりやと同期の仲間。
彼が入ってきた年の夏合宿での騒ぎぶり、
「僕のバックをやってくれるメンバー探してます」と言った尊大な態度、
こいつとは一生付き合う事はないな、と思ってた。
 
それでも、妙に僕になついてくれて、
案外神経細やかな所を発揮し、
軽井沢などの団体旅行では貸し別荘の手配から何からマメにやってくれた。
僕の初レコーディングの時もドライバーとして活躍してくれ、
ファッションメーカーSUZUYAに勤めてからも、しょっちゅう連んでた。
 
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ハワイを始め色んな所に行った。 
羽部君がSUZUYAを辞めてオーストラリアに渡った後も、
僕をオーストラリアに誘い、ロバート・ハリスさん始め色んな連中に紹介してくれ、車でシドニーから南へ下る旅を二人でした。
 
バリ島に初めて行った時も彼と一緒だった。
その時僕が作った曲「World of Love」をお供にオーストラリアで空や雲の写真を撮って写真集を発表した。 
 
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驚くほど素晴らしい写真を撮るので、彼の個展でBGMで流すインスト集『風の吹く場所』を作って、手作りのCDRのラベルを一緒に貼った。
今は販売終了になっちゃったけど、音楽+写真のベスト・オブ・HABUとも言えるアプリも作った。
2000年に娘の空海(ソラミ)ちゃんが生まれた時には「君がいたから」っていう曲をプレゼント代わりに書いた。
 
どこへ行っても彼は自分が見つけてきた特等席を僕に座らせ、
「先生、ここからの景色みてくださいよ」てなこと言いながら
「はい、ビール」と、そのホスピタリティは嬉しかった。
 
気がつけば血の繋がってない弟のような存在になってた。
 
家族、友人、旅、作品、それらに囲まれいい人生だったに違いない。
いつか彼に又会いたい、風の吹く場所で。
 
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杉 真理

2022年11月10日 (木)

2022/07/20「君がいたから ~Wonderful Life」

今年の春、大学時代のバンドメイトの田中栄子さん(僕は旧姓の「小山田さん」と呼んでいた)がお亡くなりになった。
先日彼女を偲ぶ会が、大学の音楽仲間達によって行われた。
場所は麹町の料亭「あさ乃」、店の大将と女将は僕や小山田さんと同級生夫婦。
 
大学1年の時に入った音楽サークル、リアルマッコイズで
ジェームス・テイラーやキャロル・キングやエルトン・ジョンを格好良く演奏してる先輩バンド「ピープル」に憧れた。
まず、そこに入れてもらえたのはピアノの小山田さんだった。
遅れて入れてもらってコーラスとギターを弾いてたのが僕。
 
先輩達はやめていき、2年後にコーラスとオルガンで僕らのバンドに参加したのが新入生の竹内まりやだった。
メンバーは替わりオリジナルを演ってコンテストなどにトライするようになった時も、小山田さんのピアノとコーラスはバンドの要だった。
 
小山田さんはバンドメイトでもあったが、お姉さん、いや保護者のような存在でいつも僕の曲を褒めてくれ、コンテストに落ちたり失恋したりの僕を慰め元気付けてくれた。
 
武蔵野にある彼女の自宅でよくリハーサルをさせてもらった。
大瀧さんのデビューアルバムを初めて聴かせてもらったのも、あの応接間だった。
まりやも「あの応接間、よく覚えてます」って言ってた。
 
1990年に発表した『Wonderful Life~君がいたから』という曲は、小山田さんや音楽サークルの仲間達との事を歌った曲だ。
 
色んなことが蘇る。
卒業後、彼女が就職した銀行に初めて自分の口座を作り、今もメインバンクとして使ってる。
それから彼女の結婚式で牧師さんが話した言葉に感銘を受けた。
「愛してるというだけでは完全ではないのです、永遠に、、、と付け加えなければ』、家に帰って曲にしたのが『君は天使じゃない』だった。
 
偲ぶ会では彼女のピアノで何度も歌った『Baby』、そして『君は天使じゃない』、『Wonderful Life~君がいたから』を小山田さんを想い歌った。
栄子ちゃん、ありがとう。
 
杉 真理
 
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2022年4月13日 (水)

2022/4/12 「桜が舞い散る頃」

今年は雨や寒気の影響でお花見のタイミングが無かった。
なので先週仕事に行く前に
桜が残っていそうな場所に見納めに行った。
すると僕の前をワンちゃん連れて通り過ぎる人が、、、
サングラスをしていたがあのシルエットは井上鑑さんに似ているではないか!
「アキラさん~」と後ろから声をかけてみると、
振り返って「あっ、もう宇宙ステーションから帰ったの?」と。
(これは今年の僕のエイプリルフール・メールへの返答)

井上鑑さんとは2月にBSフジの番組で『夢みる渚』を演奏したばかり、
さらに去年11月に武道館で行われた松本隆さんの「風街オデッセイ」でも音楽監督の鑑さんとご一緒した。

思い起こせば鑑さんと最初に仕事したのは、
1980年、真田広之さん(大俳優になられてるので真田君と呼ぶのは失礼かと思いさん付けに)のデビュー曲『風の伝説』だった。
この曲、作曲が杉真理、アレンジ井上鑑、作詞が野際陽子さんという滅多にない組み合わせだった。
その後も『素直になりたい』に代表されるHi-Fi Setの曲達や
稲垣潤一君の『ジンで朝まで』など等…

でも一番思い出深いのは1983年の僕のアルバムStargazerの『春が来て君は』のストリングス・アレンジをやってもらった時だ。(『懐かしき80’s』も)
締め切りが迫るSony信濃町スタジオで、あの美しい弦の響きに心が癒されたのを覚えている。
その曲の歌い出しは
「♪~桜が舞い散るこ~ろ、、、、」。
39年後の桜が舞い散る頃に偶然出会えるなんて誰が仕組んだんだろう。

杉 真理

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2022年2月22日 (火)

村田君の命日

村田君に会えなくなってもう6年も経ってしまった。

先日、彼が夢の中に登場し『平和な人へ』のコーラスを頼んだらバッチリ、ハモってくれた。
「でもさこの曲、村田がいなくなった後に村田を偲んで書いた曲だぜ、その曲に本人がハモつけていいの?」と夢の中で尋ねると、「いいの、いいの、全然オッケー」と村田丸出しの答えが返ってきた。
今年はピュア・ミュージックがあるから村田の曲を又歌えそう。

杉 真理

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2021年12月30日 (木)

『沙也加ちゃん』

神田沙也加ちゃんの訃報に、ずっと直面出来ずにいます。

思えば沙也加ちゃんが芸能界デビューしたグリコのCMソングから数曲、ご一緒に仕事をさせてもらいました。
中でも第一弾の通称『アイスの実』は沙也加ちゃん作詞で(僕も少し手伝ったけど)みんな気に入っていました。
実はフルバージョンをレコーディングもしたけど、諸事情で(何だったか忘れたが…)お蔵入りしてしまいました。
今もその仮歌入りMIXは良く聴いています。

最近あの曲をカバーしたいと言う方達がいらして、「じゃあ作詞した沙也加ちゃんに許可をもらえば良いんじゃない?」と話していたところでした。

つい数年前ラジオでかかった曲に「この素晴らしい歌声、誰?」と聞いていたら「神田沙也加さんです」とあり、なんて成長したんだ!と驚きました。
『アイスの実』はまだ彼女が15歳、とても初々しいけどとんでもない才能を秘めてました。

あの曲『アイスの実』は僕の師匠とも言うべき大瀧詠一さんのナイアガラ・サウンドを目指した曲でした。
沙也加ちゃんのお母様が大瀧作品で素晴らしい歌を歌っていたのが頭にあったからでした。
つまり僕のコンセプトは「大瀧詠一Meets 神田沙也加」だった訳です。

そんな事を大瀧さんの命日に思い、大瀧さんと沙也加ちゃんが一緒にいる姿を想像し、お二人を偲びます。
加えてあのフルバージョンでドラムを叩いてる青山純もそちらにおります。

当時スタジオで、僕が福岡出身なのを知って「我が家では九州弁が公用語です」って話してくれた笑顔が忘れられません。

『アイスの実』、大切な作品を一緒に作ってくれてありがとう!
SAYAKAちゃん、♪あなたに会いたいな。

2021年12月30日     杉 真理

 

2020年8月31日 (月)

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2020年3月14日 (土)

「2020年の3月14日」

皆様 沢山のお誕生日メッセージありがとうございます。

今年はこんなですから、
誕生日パーティーなどやらずに
自分で祝う感じです。
これがホントの「自祝㊗️ムード!」

この機に、僕はせっせと原稿を書いたり、
曲を書いてDemoを作ったり、
本を読んだり、食べたり飲んだりしてます。

皆さんにお知らせがあります。
今やっているFM世田谷アフタヌーン・パラダイスに加え
4月からラジオの新番組を担当する事になりました。
詳しくは近日あらためてお知らせします。乞うご期待!

その他、いろんな事を企ててます。
皆さんとお会い出来るのを楽しみにしてます。

あ、66歳のスローガン、発表しま〜す。

『キュート 66 ! 』 キュートな66歳を目指します!

 


2020年3月14日 杉真理